当社の御事に関しましては、平素より特段の御高配を賜り厚く御礼申し上げます。
先ずは、平成二十八年六月に『御社殿造営計画変更に到る経緯について』として、責任役員会決議に基づく前計画の白紙撤回と速やかなる再計画の立案・建設工事の実施についてご報告をさせていただきました後、今日まで皆様への御報告が滞っておりましたこと衷心より深くお詫び申し上げます。つきましては、遅滞しておりました要因と経緯に関しましてご報告させていただきます。
私が、平成二十八年五月に宮司代務者として就任時、前宮司の再建計画を引き継ぎ一刻も早く御社殿を再建いたす所存でおりましたが、計画の不備をはじめ進行させることが極めて困難な運営状態にあることが発覚いたしましたことは、前出の御報告にてご周知の通りです。まずはその諸般の事情を解消すべく努めて参りましたが、同年十月に、前計画の一環として罹災直後に建てられた仮社殿の建築費用が未払いであることが判明し、協議のもと分割返済にて支払う事態ともなりました。更には、社会情勢の変動もあり、なかなか再計画の出だしを切ることができない状態であり、今日に至ってしまいました。
しかしながら、本年に至り新型コロナウイルス感染症の社会的制限が緩和されてきたことを好機と判断し、ようやくこの春より再建に向けての準備委員会を設置する運びとなりました。翌年中には、奉賛会を設立して再計画を進め、御造営計画書の策定に取り組んで参ります。また、今後の経過報告等は逐次行って参りますので、御意見等ございましたら随時お聞かせくださいますようお願い申し上げます。
皆様には、長らく計画の進行が不透明である状態にも拘らず、御奉賛の御志をお寄せいただいておりますこと誠に感謝の念に堪えません。なお、重ねて今日まで御報告が滞りましたことを謹んで陳謝申し上げます。
御社殿再建の御奉賛について
奉賛会設立までの期間は、引き続き左記の御奉賛にてお願い申し上げます。
お手伝い普請 一口 | 伍阡円 |
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心願成就 一口 | 参阡円 |
令和5年12月1日
伊佐須美神社 宮 司 沼澤 文彦
責任役員 水口 秀文
須永 勇
前田 裕
渋井 康之
國分 明広
大竹 俊哉
氏子崇敬者並びに御社殿造営協賛者の皆様には、常々ご高配をいただきまして、誠に有難く存じ上げます。
さて、伊佐須美神社では、平成二十年に御社殿を焼失してよりこの方、轡田勝暎宮司の下で、高さ三十二メートルにも及ぶ「天空にそびえ立つ神殿」と謳う御社殿御造営計画を進めてまいりました。
この御造営計画を先頭に立って牽引されていた轡田宮司が、平成二十七年十一月にご逝去になられたことを受け、宮司不在の中、責任役員会ではこの御造営計画の進捗状況を改めて精査し、今後如何に進めるべきか協議を続けてきました。
現在の状況は、率直なところ、御造営資金の募財が目標額より大きく不足し、この計画が神社本庁の承認も未だ得られていないということが次第に判明してまいりました。
漸く五月一日に私が宮司代務者に就任し伊佐須美神社の新しい体制が整いましたので、正式に責任役員会を開催して、慎重に協議を重ね、次のように決議しました。
この責任役員会での議決に従いまして、今後は早急に新しい御社殿造営の詳細な計画書を作成し、皆様方にご報告の上で、新社殿建設を実施させていただく所存でございます。
何卒ご了承賜りたくお願い申し上げます。
尚、新たなる御造営計画立案に関し、ご意見等がございましたならば、忌憚なくお聞かせいただきたく重ねてお願い申し上げます。
末筆ながら、氏子崇敬者並びに御社殿造営協賛者の皆様方が、伊佐須美大明神様の御神徳を拝受なされ、今後愈々ご発展いただきますよう御神前に祈願申し上げます。
平成二十八年六月吉日
伊佐須美神社
宮司代務者 沼澤文彦
責任役員一同